コンサート翌日、帰る前に足利市美術館に立ち寄りました。ちょうど川島理一郎展をやっていて、開館と同時に入ったのでしばらく一人きりでゆったり鑑賞できました。知らなかったのですが資生堂の有名なお花のロゴは川島理一郎がつくったものですね👀洗練されていて今見てもかっこいいですよね✨
説明文に「若くしてアメリカで美術を学んだ」とあったのですが、その後、フランスに渡るのが、25歳くらいの時で、どうしてそんなに若くしてアメリカで学んだのかしらと気になって調べてみたら、足利の名家に生まれた後すぐに父親の事業がうまく行かなくなって父親は心機一転アメリカへ、その後母親と暮らすも、理一郎が6歳の時死別。(その時母親は22歳!若すぎる…)なんとかお金を工面してアメリカへ渡り、パートタイムで働きながらお金を貯めて、父親がいるニューヨークまで行く。13年ぶりに父親と再会したらしい。
直接、作品には関係ない事かも知らないけど、アメリカで認められるまでの人生が波瀾万丈ですよね…。
二十代から八十代までの作品が年代順に鑑賞できるように配置されていました。初期の作品は写実的なのが、フランスでフォービズムやキュビズムの影響を受けて作品が年々変化してゆくのがとても興味深ったです。フランス時代に書かれた絵日記があって、藤田嗣治と古代ギリシャ風の生活を実践したことや一緒に髪を切ったエピソードなどが漫画みたいな絵とともに綴られていて面白かったです。晩年は抽象的な世界観になっていて、じっと見つめているとすうっと作品に吸い込まれそうになる感覚になりました。
良い週末でした✨😊